予視して占う <Scrying>

占いいろいろ

予視して占う <Scrying>

suisiyou

<Catoptromancy>鏡占い
<Lecanomancy>水盤占い
<Chrystallomancy>ガラス占い
<Rock-crystallomancy>水晶占い
<Cattabomancy>真鋳等の器による占い

<Scrying>とは、「おぼろげに見る」とか、「あきらかに見えるようにする」という意味でございます。

反射的な、或いは半透明な材質の物を媒体として、覗き込んだり、映し出したりして行う占い方法を<Scrying>と申します。
古代の神聖な場所でも、あばら家に住む魔女の台所でも、<Scrying>が出来る物はあった筈です。
歴史上、水晶玉を使った魔女は殆どいません。
重くて高価ですからね。
イングランドではガラス玉製の釣りの浮きが一般的に使われていたのようです。
<Catoptromancy>の場合なども、高価な品という理由から、代用品で映り込むなら何でも!と、よく磨かれた真鋳や、水鏡などを用いたのでしょう。
まあ、どちらにしたって、魔力が関われば、それらの品々は長い時間を経て特別な扱いに慣れてくるものです。
扱いに気をつけて、それなりの小細工を施せば、<Scrying>の道具として使う事も十分に可能です。
何を問い掛けるかにも撚りますが、天然の力を持つ媒体は、映りもよく、チャンネルも豊富ですね。
喫茶店で出されたお冷とか、お酒で行う場合もありますが、映りはあまりよくない上に、問われし者の精神力をかなり使い込む事になります。
媒体と問われし者との関係は微妙ですね。

昔、府中の競馬場にビー玉を覗き込んで、勝ち馬を当てていた小さな男の子が居たとか・・・。
どこにでもあるような親指大のビー玉だったそうですよ。
恐らく、私が覗き込んだとしても、彼のビー玉は何も見せてくれないでしょう。
予知する力とか、過去を見透かす力を利用する場合もありますが、媒体と融合する力は、どこか特殊なのです。
魔女は自分で鏡を作ると言われています。
月が欠けてゆく期間にそれに合わせて色を塗り、魔術の印形で装飾をします。
もちろん、儀式による清めが必要ですが・・・。
「見る」と言うよりは、まるで「見せられている」のではないかと感じる時もありますよ。
純粋な者しか見えないとか、欲をかいては見えないとか、言われていますが、私が見えるのですから、それはあまり関係はないようですね。
<Scrying>とは、質問者と占いをする者、その間に立つ全ての<Scrying>できるものと言えるでしょう。
術者の腕前にもよりますが、道具が占いをするのではなく、占い師が媒体を通じてどれだけの情報を引き出せるからかかってきます。
未来を見たり、過去を見たり、遠くを見たり、隠れたものを見たり、はたまた前世を見たり・・・。
「○○○○を使ったから×××だ」などという事はございません、道具は技を助けるのでございます。
えぇ、サリーの水晶玉ですか?
大きいのから小さいのまで幾つか持っておりますよ。
大きな水晶玉を使うと楽に力を注ぐことができますし、第一にお客様が喜びます!!
えぇ、硝子玉じゃないかって、失礼な!!
水晶ですよ、本物の水晶玉。
もし疑われるのなら、サリーのところへ「水晶玉で占って」とご予約ください、占いを終えた後に、本物の水晶玉と硝子玉の区別の仕方をお教えさしあげます。

参考文献

、「オカルトの事典・フレッド・ゲティングス著・青土社刊」
「エピソード魔法の歴史・ゲィリー・ジェニングス著・現代教養文庫刊」