鳥占い、獣占い、魚占い
<Ornithomancy,Theriomany,Ichthiomancy>

占いいろいろ

Kemono鳥占い <Ornithomancy>
獣占い <Theriomany>
魚占い <Ichthiomancy>

鳥は天に近い生き物ですね。
太陽に住む烏の伝説や、キリストの頭に刺さった茨の刺を抜いた駒鳥の伝説など、
か弱いようで様々な活躍をしています。
空を飛ぶという神秘性からでしょうか。
古代ギリシアの鳥占い師は、たくさんの鳥を神々に祈りながら解き放ち、
飛んで行った方角や、その有様で占いをしました。

<Theriomany>は、ギリシア語のtherio(獣)と、manteia(占い)から出た言葉です。
これまた、動物の動きから未来を予測する方法です。
ローマ人は兎の動きと走り去る方向から占うのを好んだそうですのよ。

<Ichthiomancy>は、魚の泳ぎ方や、態度から占う方法です。
時には開きにして、内蔵で占ったそうです。
生臭い占い方ですが、水界の住人は、ポセイドンや、河の神の使者ですから、
秘密の答えを隠し持っていると思われるのも不幸ですかねぇ。
血の匂いが獣臭くない生き物である理由もあるでしょうが・・・。
無作為の行動を占いに使うのは、ケース付けるのが難しく、
猫が顔を洗うと明日は雨とか、燕が低く飛べば雨とかは、
生物学的根拠がありますが、兎や小鳥、果ては魚類にまで、
任されてしまう我が人生というのも悲しいような気がしませんか?
アポロン神を祀るデルフォイ神殿で、
硫黄性の火山ガスにやられた巫女達の頭から湧き出す意味不明の詩が
国家の命運を決めるような時代ですから、しかたないかもしれませんが・・・。
「正気を失う」という状態を「邪気がない」として捉えているとする傾向は、
世界各地に残されています。
鶏の食欲に任せて、アルファベットの上にばら撒いた餌を突付かせ、
突付いた順番を必死で書き取る<Alectryomany>鶏占いもあります。
溺れるものは藁をも掴むとはいいますが、少し、切ないですね。
『参考文献』
「オカルトの事典 (フレッド・ゲティングス著) [青土社刊]」